セントルイスフェスティバル

2001年セントルイスフェスティバル

今回は日本人20名くらい参加し刺激的なクラスを満喫しました。毎晩のように各部屋で酒盛りがありタップについて熱く語り日本人同士の交流も図れてとても有意義でした。

2001年のST. Louis Tap Festivalの主な講師陣とクラス内容は

  • Henry LeTang - ADV
  • Leonard Reed - Shim Sham
  • Ernest Brown - All Levels
  • Dianne Walker - ADV . INT
  • Dormeshia Sumbry Edwards - ADV
  • Omar Edwards - INT
  • Sam Weber - ADV- Condos Bros.Indian Routine . INT .
  • Jo Rowan - Ballet For Tap/All Levels
  • Andy Wasserman - Music Theory For Tap
  • Robert Reed - ADV
  • Debbi Dee . ADV- INT

他です。

素晴らしい年の差

どの講師陣も素晴らしい方々ですが、今回は94歳のLeonard Reedが直々に Shim Shamを指導したことが目玉になりました。Shim Shamと言えばタップダンサーなら誰でも知っているステップです。94歳にもかかわらず90分間のレッスン中に2曲もソロを披露するというエネルギッシュな方でした。合計で3レッスン行ってくださいました。

相反して若手人気ナンバー1は、タップジャムやタップコンサートにも積極的に参加した2歳の坊や。彼はDormeshia Sumbry EdwardsとOmar Edwardsの息子。Dormeshia Sumbry Edwardsと言えは以前ブラック・アンド・ブルーでセビオンと一緒に踊っていた女の子です。ビデオ化された際にはこのシーンはカットされているとの事です。

2人の素晴らしい女性タッパー

また、世界でナンバーワンの女性タッパーと言われるDianne Walker とナンバーツーのDormeshia Sumbry Edwardsの顔ぶれも凄かった。語り掛けるように踏むDianne WalkerとエネルギーがはじけるDormeshia Sumbry Edwardsそれぞれに受け応えのあるレッスンでした。

タップダンサーの為の音楽理論クラス

今回コンサートでもバンドマスターを努めたAndy Wasserman が Music Theory ForTap のクラスを持ったことも大きな意義があります。タップダンサーの為の音楽理論のクラスは非常に興味深いものでした。そのクラスにはアメリカ人はもとよりドイツ人・ブラジル人・日本人も含まれており各国のリズム紹介もありました。日本のリズム紹介では冨田かおるが琴の音(アンディの即興演奏)に合わせインプロを披露し、参加していた外国人そして日本人に多くの感動を与えました。

SOUND KISSタップコンサート出演 Photo by Melba Huber

最終日のコンサートではタップマスター達と共に冨田かおる率いるSOUND KISS がオープニングと2部に各一曲づつ出演しました。1曲目はコットンクラブ・ストンプ。これはロバート氏が来日した際にSOUND KISSのライブを観てとても気に入りリクエストされたものです。現在アメリカでもヒールを履いてショーアップしたタップダンスを見ることが少なくなってしまったと言うことですが、アメリカのよき時代のスタイルをSOUND KISSが見事にそしてコミカルに踊った一曲でオープニングにふさわしく会場を盛り上げました。2曲目はMiss Wiggleです。これは冨田かおるが東洋人の心の揺れと強さをテーマにし海外で踊ることを目的として3年前に振り付け暖めてきた作品です。バンドマスターもこの作品を気に入り用意していった楽譜に更に手を加え意慾的に演奏してくれました。客席ではわれんばかりの拍手が鳴り止みませんでした。先日アンディから日本の友人へかけてきた電話でもSOUNDKISSとの音楽的コミュニュケーシヨンが非常に良くとれ良い作品になり一番良い拍手を舞台上で感じたと伝えてきたそうです。勿論私達も本当に気持ち良く踊らせてもらいました。アンディに深く感謝しています。

今年も有意義なタップフェスティバルでした。

 

前回のフェスティバルでもそうでしたが。主催者のロバートを支える人達が心から手を貸しているのがとても印象的でした。皆で盛り立てているからこそ成り立っていると強く感じます。Melba Huberさんもその中の一人です。彼女自身も大きなスタジオを持ち成功している方で生徒も多く、彼女のスタジオからは沢山東京ディズニーランドにダンサーが来ています。ダンスの歴史等にも詳しく音楽理論のクラスでは何度かフォローの発言をしてくれました。今回フェスティバルの直前にロバートの祖父Maceo Andersonさんが亡くなられましたが、彼について彼女が書いた記事がありますので興味のある方は是非覗いてみてください。 www.edionysus.com

日本でも何時かスタジオの垣根を越えて、こう言ったフェスティバルが開かれるようになればと願ってやみません。タップダンスはお互いを尊重し合い、楽しみあって育ったダンスです。そこのところが日本にもしっかりと根付いてほしいとつくづく思います。勿論それが私の夢であり今後の目標です。

Melba Huber and Kaoru Tomita

このフェスティバルでタップダンサーの為のバレエクラスを持ってくださっているJoはご主人と共に「School of American Dance & Arts Management Oklahoma City University」を主催しています。20から30人でツアーを組んでいるとも話していました。、帰国後メールを下さいりオクラホマの大学でジャズダンスとタップダンスを学科として卒業資格が取れると言うことを教えてくださいました。これにも彼らの努力が見られます。メルバからのメールによるとロバートもフェスティバルの後講師として直ちにオクラホマに飛んだとの事です。文化として育むには努力と実行力が必要だとつくづく感じさせられました。そして彼らの横のつながりの強さも素晴らしい。お互いが力を押しまず協力し合い大きな成功を収めている。Joのご主人からアドレスを教えてもらいました。興味のある方は覗いてみてください。http://www.okcu.edu/oia/news_details.asp?article_id=249